
| ウィリアム・ギロックは「一人でも多くの人がピアノ音楽に親しみを持ち、楽しめるように」とシンプルであるにもかかわらず、深い音楽性と情緒豊かな音楽を残しました。 そんなギロックの音楽をピアノを愛する人々に広く伝えたいと、10年前に京都で始まった友の会の輪が、全国25支部にまで広まりました。 2002年6月30日(日)、東京の水道橋にあるサロン・ド・グリエで日本ギロック協会設立10周年記念パーティーが行われ、日本各地から 100名におよぶ参加者がありました。 今年は10周年を記念して、ゲストにピアニストの小原孝さん(日本ギロック協会名誉会員)をお迎えして、ギロックコンサートを企画しました。タイトルは「発見!こんなギロックもあったんだ&ギロックコンサート with小原孝」です。 小原さんを囲んでのアフタヌーンミュージックは3部構成からなり、 第1部は「小原孝氏ギロックを弾く」でした。「スターライト・ワルツ」から始まり、「ウィーンの思い出」「金魚」「ソナチネ」などギロックの名曲を小原さんの楽しいお話と素敵な演奏で、会場をギロックワールドへと誘います。つづいて「雨の日のふんすい」「サンゴ礁の海」は発表会風にアレンジした演奏で、オリジナルのギロックの曲がリストやドビュッシー風になり会場には感嘆の声があがりました。後半は小原さんも初の試みという、聴きごたえたっぷりの「ジャズスタイル曲集」の全曲演奏、最後に「アダージョ・エキゾチック」の華やかな演奏、そして惜しまれながらのアンコールは、小原さんも会員も大好きな「終奏曲」、あっという間に1時間がすぎました。 第2部は会員と小原さんとの交流できるコーナーでした。はじめは「いろんな楽器でギロックを」のコーナーで、ギロックの曲をリコーダーアンサンブル、ケーナとサンポーニャ、ライアーでそれぞれ演奏しました。 ギロックの曲はピアノ以外の楽器にも合うのだとわかりました。 次は「ワンポイントコーナー」でした。これは会員が1曲演奏して、小原さんに1ポイントアドヴァイスいただくものです。小原さんの的確でユーモアのあるアドヴァイスに、ワンポイントながら10ポイント分くらいの収穫があったのではないでしょうか。 最後は「小原氏と会員による連弾コーナー」です。小原さんと7人の会員が、ギロック、グレンダ・オースティンの連弾曲を演奏しました。リハーサルで1回合わせただけとは思えない息の合った演奏で、改めてギロックの連弾曲の素晴らしさを感じました。 第3部は小原さんにも参加していただき、日本ギロック協会会員による懇親会を行いました。楽譜・CDなどでギロックを広めて下さる企業や楽器店からお越しいただいた来賓の皆様のご挨拶、そして各支部紹介では、コメントのほかにアイディアあふれる演奏も披露されました。 最後に全員で「竹にそよぐ風」をリコーダー、オカリナなどで演奏し、なごやかな雰囲気の中パーティーは終わりました。 今回の10周年記念パーティーは、「音楽は心にやさしい」という小原さんの演奏活動と、「音楽を生活の中へ!」というギロックの考え方が、ピタリと一致した企画だったのではないかと 思います。 |
| 日本ギロック協会柏支部&東京DT支部 永澤 昌江 |