月ヶ瀬梅渓
ご案内
 月ヶ瀬梅林は広橋,賀名生とともに奈良県の三大梅林として知られる,大正11年に国の名所うちに指定されている。
 元弘元年(1331),後醍醐天皇が笠置山から吉野ヘ落ちのびる際,女官の姫若が村人に助けられ,そのお礼に真福寺境内に1本の梅を植え鳥梅(うばい)という紅染の媒染剤の製法を教えたのが,月ヶ瀬梅林の始まりと云われており,今も真福寺の境内には「姫若の梅」と言う古木がある。
 昭和43年の高山ダム造成時に多くの古木が水底に水没したが,今でも湖畔から山裾にかけて約1万本の梅があり,2月中旬から3月下旬まで楽しめる。
 また湖畔にはソメイヨシノなど約3000本の桜も植わっており,梅の終わる4月上旬でも楽しむことができる。

交 通 ◆近鉄上野市駅から桃香野行きバス「尾山」下車,徒歩5分
(開花期・・・月ヶ瀬口・奈良・名張駅から臨時バスあり)
◆車で東・西名阪国道の五月橋ICすぐ
URL ◆月ヶ瀬梅渓のHP◆  http://www.vill.tsukigase.nara.jp/baikei/
◆月ヶ瀬村のHP◆  http://www.vill.tsukigase.nara.jp/indexf.html



月ヶ瀬橋

湖畔の浮見堂

月ヶ瀬梅林は白梅が多い

月ヶ瀬梅渓

一目八景

菜の花と梅

梅の小道を上がって真福寺へ

竜王梅林

竜王の滝


◆一口メモ◆

 桜の開花宣言も出た3月最後の週末,少し遅いとは思いながら月ヶ瀬梅渓へ行きました。
 桜並木ならぬ梅並木の名張川沿いですが,咲いている枝はちらほら。桜の蕾はまだ固く,中途半端な時期に来てしまったかと思いましたが,真福寺のある高台の方へ行ってみるとまだ結構咲いていました。
 私達は高台の梅林の入り口に車を止めましたが,健脚の方は月ヶ瀬橋を渡った所にある梅林散策コースから上がってくることもできます。(でも,かなりきつそうなので,梅を楽しむ余裕はないかも!?)
 月ヶ瀬湖を見下ろす景色は絶景。たくさんのお茶屋さんがあるので,梅と渓谷を眺めながらのんびりすることができます。
 月ヶ瀬橋から少し西に行った所には,月ヶ瀬梅林の続きで竜王梅林があり,そちらの方が同じ名張川沿いでもたくさんの梅が咲いていました。この竜王梅林のすぐ近くに,そんなに大きくありませんが,竜王の滝と言うのがあります。
 観梅の後は月ヶ瀬温泉へ。98年にできた新しい施設で,単純泉の庭園露天風呂がありますが,残念ながら梅は見えません。梅が満開の時期には待ち時間ができるほど混雑するそうです。

2004.3.28訪