妙心寺 | |
ご案内 | 臨済宗妙心寺派大本山,山号は正法山。 元花園法皇の離宮を,法皇の発願により建武4(1337)年,関山慧玄を開山として禅寺とした。 のち,足利義満により,寺地,寺産を没収され,寺号を龍雲寺に改めさせられたが,永享4(1432)年に返されたが,その後,細川勝元の外護をうけて復興。 応仁の乱で全山灰燼に帰したが,復興され,豊臣・徳川家など,大名からの帰依をうけて栄えた。 勅使門・三門・仏殿,法堂,方丈が南北一直線に並び,その周囲を46の塔頭が取り囲んでいる。 |
拝 観 |
◆拝観時間◆ 9時10分〜11時40分 13時〜15時40分の20分毎に案内 ◆拝観料◆ 400円(法堂・浴室) |
交 通 | ◆JR山陰本線「花園駅」下車 徒歩5分 ◆京都駅から市バス26系統「妙心寺北門」下車 ◆京阪三条駅から京都バス61,62,63系統「妙心寺前」下車 又は 市バス8,10系統「妙心寺北門」下車 |
URL | ◆妙心寺のHP◆ http://www.myoshin.com/ |
◆東林院◆ |
東林院は,享禄4(1531)年,細川氏綱が父,高国公の菩提を弔う建立した三友院に始まり,のちに山名豊国が東林院と寺号を改めて妙心寺に移し,直指和尚が開山した。以来山名家の菩提寺になっている。 庭園には樹齢300年と言われる,高さ15mの沙羅双樹の古木があり,見頃となる6月中旬から7月上旬には「沙羅の花を愛でる会」として特別公開される。 ◆拝観時間 6月12日〜30日 9時30分〜16時(2003年データ。花の状況によって変わる) ◆拝観料◆ 抹茶付 1575円,精進料理付 5565円 |
◆退蔵院◆ |
退蔵院は,応永11(1404)年,波多野出雲守重通が妙心寺第三世,無因宗因禅師に帰依して建立された,妙心寺塔頭の中でも屈指の古刹。 応仁の乱で妙心寺とともに炎上したが,亀年禅師によって再建された。 山水画の始祖と言われる如拙の作「瓢鮎図」,狩野元信の枯山水庭園が有名。 さらに昭和38年に着工し,3年の月日を費やして完成された中根金作氏の設計による広大な庭園「余香苑」があり,桜,さつき,藤,蓮,紫陽花など四季折々の花を咲かせる。 ◆拝観時間◆ 9時〜17時 ◆拝観料◆ 400円 |
瓢鮎図 |
狩野元信の枯山水庭園 |
余香苑 陽の庭 |
余香苑 竜王滝 |
◆一口メモ◆ |
雨の中,沙羅双樹を見に「東林院」に出かけました。妙心寺の広い境内の中を抜け,東林院は東の端のほうにあります。 沙羅双樹の形をした和菓子とお抹茶付の拝観料1575円は,ちょっと高い(しかも消費税がかかる!?)ですが,沙羅双樹の花の時期だけの特別拝観ということでたくさんの人が訪れます。 沙羅の木はあまり成長しないらしく,樹齢300年と言われる木もそんなに太くないし,枝も張っていないのに,たくさんの花が付いているのに驚きました。 沙羅の花は「夏椿」という朝咲いて夜には散ってしまう一日花。平家物語の一節を思い出しますが,苔の上に散ってなお美しく咲いているようでした。 もう一つ妙心寺の塔頭「退蔵院」にも入りました。 国宝の「瓢鮎図」が,いきなり日にさらされた方丈の縁側に置いてあったのでびっくり。色褪せてしまわないのか心配です。 ここの余香苑という大きな庭園がとてもきれいで,季節によっていろいろな花が楽しめそうです。 この退蔵院の他,常時公開している塔頭に「大心院」「桂春院」があります。 2003.6.24訪 |