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琵琶湖疏水は,明治18年,京都の水不足を解消すべく,京都府知事北垣国道の発意により,大学生の田辺朔郎を工事担当者としてに起工され,同23年に竣工。 煉瓦造りアーチ構造の優れたデザインの水路閣は,京都を代表する景観の一つとなっている。またインクラインは,蹴上の舟だまりと南禅寺の舟だまりを結ぶ傾斜地が急勾配であるために,上下2本のレールを敷き,艇架台により舟を運ぶ施設である。
いずれも西洋技術が導入されて間もない当時,日本人のみで設計・施工されたもので,土木技術史上極めて貴重なものであり,昭和58年7月1日に「疏水運河のうち水路閣及びインクライン」として京都市指定史跡に指定された。
蹴上のインクラインから京都市立動物園,京都国立近代美術館へと続く疏水沿いには,桜並木が続き,多くの人でにぎわっている。ここから南禅寺を抜けて,銀閣寺のほうへと続く哲学の道にも桜並木は続き,美しいハイキングコースとなっている。
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