曽爾村
ご案内
 曽爾村は奈良県の東の端,三重県名張市に隣接する人口2500人弱の小さな村。古くは漆の技を錬磨した人々が住み「漆部造(ぬりべのみやつこ)」をおいていたことから,今もぬるべの郷と言われている。

<曽爾高原>
 曽爾村の中でも最も有名な曽爾(そに)高原。標高851m亀山の山麓では毎年3月末には山焼きが行われ,秋には一面のススキ原となり美しい。裾野には周囲800mのお亀池があるが,長い年月の堆積によってほとんどが湿地化し,湿原植物の宝庫になっている。4月から11月はキャンプ場も開設。

<香落渓(かおちだに)>
 名張川の支流・青蓮寺川の香落渓は,柱状節理の岩肌が約8kmに渡って続いている。これは,1500万年前,室生の火山が大爆発を起こし,火砕流が大量に積み重なってできた火山灰性の大地が侵食を繰り返し出来たものである。秋になるとこの柱状節理の岩肌に紅葉が美しく映える。

<屏風岳>
 香落渓の柱状節理と同じく,室生火山群の爆発によりできた高さ約200m長さ約1.5kmの断崖絶壁。曽爾高原から向かって右から鎧岳,兜岳,屏風岳の三山を総称して曽爾三山という。

交 通 ◆近鉄名張駅から三重交通バス
◆車で名阪国道を経て「針インター」より国道369号線
URL ◆曽爾高原のHP◆  http://www3.ocn.ne.jp/~soni/
◆曽爾村のHP◆ http://www.vill.soni.nara.jp/


◆曽爾高原◆

金色に輝くススキ原

一面のススキの中の小道を行く

亀山まで続く道

オレンジ色に見える部分がお亀池


◆香落渓◆
 
柱状節理の岩肌と色づき始めた木々
 


◆屏風岳◆
巨大な壁のように立ちはだかる屏風岳。ふもとの紅葉が美しくライトアップもされる。

「聖徳太子」のロケも行われた

ふもとからの屏風岳の眺め

屏風岳から高見山地を望む


◆一口メモ◆

 奈良方面から行くには369号線のルートがメジャーですが,私達は165号線を西へ走り,名張市内から青蓮寺川に沿って南下しました。もう少し手前で南下すれば赤目四十八滝へ行くコースです。
 青蓮寺川沿いの香落渓の辺りは,柱状節理の断崖絶壁の風景が広がる景勝地。道路脇の崖があの独特の柱状になっているのでおもしろいです。川の対岸に目を向ければ,木々が色づき始めていました。所々看板が出ていて,岩にも名前がついています。
 曽爾高原へは高校時代に合宿で行ったことがあったのですが,高原自体を見るのは初めてでした。木が伐採されススキ原になっているので,ふもと太良路の辺りからも曽爾高原はすぐにどこか分かります。ちょうどススキが見頃を迎えていたので,駐車場に入る手前で少し混雑していました。
 この日はむちゃくちゃ寒くて時雨れるような天気だったので,山のてっぺんまでは上りませんでした。それでも少し階段を上がると結構眺めが良かったです。てっぺんまで行けば,山の向こうの景色もいいのだろうと思います。ススキの見頃の時期でなくても,草原のような草が青々している時期もまたきれいでしょう。この日はお弁当を広げるには寒すぎたので,入り口の小さな売店でうどんを食べました。
 曽爾高原の近くには,兜岳と鎧岳という溶岩できた山があります。ここも香落渓と同じような雰囲気ですが,少し奥まったところにある屏風岳は迫力です。かなり狭い山道を上がっていくと小さな駐車場があります。
 300メートルくらい行った所から見ると,まさに断崖絶壁が目の前に広がります。ちょうど行った時は少し雲が降りてきていたので,荘厳な雰囲気倍増。絶壁の下にある木々が色づきとてもきれいでした。ここでは大河ドラマ「聖徳太子」の撮影も行われたそうです。
 後から分かったのですが,あの断崖絶壁の尾根を行く道があるそうです。兜岳と峰続きなのでそこから行くのかな?とにかく自然いっぱい,散策にはもってこいの曽爾村です。

2002.11.3 訪