瀬田川(鹿跳渓谷)
ご案内
 瀬田川は琵琶湖に注ぎ込む川がたくさんある中,唯一流れ出ていく川であり,琵琶湖の水量を調節する重要な川である。瀬田川は京都府に入り,田原川と合流し,名前を宇治川に名前を変える。
 琵琶湖からの豊富な水を蓄え,ゆったりと流れる瀬田川だが,石山にある鹿跳橋の付近は,両岸が迫って川幅が狭まり,水の流れも急に激しくなり,川面には奇岩があちこちに顔を出す瀬田川景勝地の一つとなっている。
 瀬田川右岸の立木山を七百数段の石段で登ったところには立木観音がある。昔空海が,瀬田川の対岸に光り輝く霊木を発見し,瀬田川を急流のため渡れないでいると,突然白い鹿が現れて空海を背中に乗せて渡してくれ,霊木の前まで来ると白い鹿は観世音菩薩に姿を変え,感激した空海が,立木に等身大の観音像を刻んだといわれている。鹿跳橋の名もここから来ている。

交 通 ◆石山駅から、大石方面行き京阪バスで鹿跳橋または立木観音下車




◆一口メモ◆

 大津から瀬田川沿いを走り宇治に抜ける道は,瀬田川の移り変わりを楽しめ,緑が多い気持ちのいい道です。飛ばし屋も多く事故の多い危険な道でもあります。
 瀬田川の流れがゆるい間は,レガッタの練習風景が見れますが,鹿跳橋の辺りの流れの急なところでは,カヌーを漕ぐ姿が見られます。

2001.6.3記