伏見酒蔵
ご案内
 伏見は「伏水」と記されたように,昔から良質の地下水に恵まれていたこと,"京の底冷え"と言われる厳しい気候とが相まって,昔から酒造りが盛んで兵庫県の灘と並ぶ二大銘酒処として知られている。
 文禄3年(1594),豊臣秀吉が伏見城を築き,淀川を巨椋池から切り離し城山の真下へ迂回させ,城の外濠として構築させた。酒蔵の多くは,この濠川に接して建てられ,明治の終わり頃まで,米・薪炭・樽材などの原材料がこの濠川を上下する十石船で運ばれていた。

◆大倉記念館◆
 寛永14年(1637),笠置屋の名で創業した現在の月桂冠が,昭和62年(1987)創業350年を迎えるにあたり,昔の酒造用具や出荷用具も整理保存を始め,昭和57年(1982)から,これらをを常設展示することになった。

入 館 〜大倉記念館〜
◆開館時間◆ 午前9時30分〜午後4時30分
◆入館料◆ 大人300円(純米酒一合びん付き)
交 通 ◆京阪中書島駅から徒歩5分,伏見桃山駅から徒歩10分
◆近鉄京都線 桃山御陵前駅から徒歩10分
◆JR奈良線 桃山駅から徒歩18分
URL ◆大倉記念館のHP◆  http://www.gekkeikan.co.jp/company/museum/



月桂冠の酒蔵

濠川の柳と雪柳

十石船「秀吉号」「龍馬号」

月桂冠 大倉記念館

酒造用具の展示品

菜の花と松本酒造

寺田屋


◆一口メモ◆

 酒造りの街,伏見。月桂冠をはじめとした白壁に板張りの酒蔵のある街並みは雰囲気があります。月桂冠の大倉記念館では,酒造りの行程を見た後,お酒の試飲もでき,おみやげもついてきます。お酒好きの方はぜひどうぞ〜。
 大倉記念館の裏に回れば,濠川が流れ,柳や雪柳がきれいです。春と秋の土,日,祝日には,伏見港公園と月桂冠大倉記念館の南側を十石船で往復することができ,酒蔵などの風景を楽しむことができます。
 明治維新の舞台となった寺田屋,菜の花畑が印象的な新高瀬川沿いの松本酒造など,周辺には他にも見所があります。

2003.4.20記