霊鑑寺
ご案内
 霊鑑寺は,円成山と号する南禅寺派の尼門跡寺院。
 承応3年(1654),後水尾天皇の勅許により,皇女多利宮を開山として建立され,明治維新まで代々皇女,皇孫女が入寺したので,「鹿ケ谷比丘尼御所」「谷の御所」とも呼ばれていた。
 本尊の如意輪観音像は,東方山中にあり今は廃寺となっている如意寺の本尊であったといわれている。
 書院は後西院の御所を移建したもので,このときに現在の所に諸堂が移された。本堂は徳川家斉の寄進と伝えられている。
 書院,本堂の南面には池泉鑑賞式庭園が広がり,ここに生えている「日光椿」は寺が創建された頃に植栽されたものと伝えられている。他にも椿が30種類以上植えられており,通常非公開であるが椿の咲く春と,秋の紅葉の時期に特別拝観が行われる。

拝 観 ◆拝観時間◆ 午前10時〜午後4時
◆拝観料◆ 年2回春の椿の時期と秋の紅葉の時期のみ公開 500円
交 通 ◆市バス「真如堂前」または「錦林車庫前」下車 徒歩10分



参道の藪椿

茅葺の山門

山門と紅葉

白砂壇

心憎い演出

杉苔と散紅葉


◆一口メモ◆

 法然院に行った後霊鑑寺の横を通り過ぎると,ちょうど特別公開が行われていました。春と秋の2回,しかも秋の公開も4日間のみと言うし,門の外から見える紅葉もなかなかきれいだったので中に入ってみることにしました。
 ご本尊の如意輪観音像ですが大きさが7寸ほどしかないそうで,真っ暗なお堂の中を目を凝らして覗いてみましたがよく分かりませんでした。
 本堂横の階段を上がって裏手に庭園が広がっており,紅葉がきれいでした。特別拝観にもかかわらず人が少なくのんびりすることができました。椿の時期にもぜひ行ってみたいお寺です。

2004.11.21 訪