大台ケ原
ご案内
 大台ケ原は年間降雨量5,000ミリという世界有数の雨水量を誇り,湿潤な気候による原生林があり,野生のカモシカ,日本鹿が住む。
 1695mの日出ヶ岳山頂からは熊野灘,熊野湾や山上ヶ岳,弥山,釈迦ヶ岳と連なる大嶺山系が見え,よく晴れた日には富士山が見える。ここは富士山の見える西限である。
 正木ヶ原はイトザサの平原に原生林の倒木や立ち枯れが目立つ。これは繁殖しすぎた鹿の食害で,トウヒは根元の方の樹皮をはがれて枯れ,イトザサは背丈が伸びない。牛ヶ原には,イトザサの平原に魔物を封じ込めたと伝えられる牛石があり,その石を見張るように神武天皇の像が建てられている。
 大蛇ーは目もくらむような千メートルの大絶壁で,向かいの尾根には中の滝が見える。大台ケ原からシオカラ谷に続く坂道には石楠花の大群生が見られ,毎年5月半ばには見頃を向かえ,きれいなピンク色の花を咲かせる。

交 通 ◆近鉄大和上市駅より奈良交通バスにて,湯盛温泉杉の湯経由池原行乗車
◆国道169号線(大台ケ原ドライブウェーは毎年4月中旬〜11月にかけて運行)
URL ◆大台ケ原のHP◆  http://www.vill.kamikitayama.nara.jp/kankou_2.html


◆日出ヶ岳〜正木ヶ原〜牛ヶ原〜大蛇ー〜シオカラ谷◆

日出ヶ岳山頂から見た大嶺連山

熊野灘が見える

足がすくみそうな大蛇ー

倒木の目立つ正木が原

シオカラ谷へと続く石楠花の群生

石楠花


◆大和岳〜三津河落山◆

イトザサの中を歩く

トウヒの倒木が目立つ

つぼみが固い石楠花

北部台高山脈の展望

大和岳からの眺望

三津河落山の方向

ミヤマカタバミ

タチツボスミレ

 


◆一口メモ◆

 大台ケ原には2回行きました。1回目は'98年のGW,2回目は今回'02年のGWで,なぜか混雑するGWに行っています。
 いつも空いている道もGWは特に伯母峰トンネル手前の信号で混雑します。今回も山の中で大渋滞。対向するのが厳しい道があるのですが,変に信号があるせいで余計混みます。現在建設中のトンネルとループ橋が完成すれば少しマシになるかな。
 1回目はいわゆる大台ケ原ハイキングルート(4時間弱)を歩きました。日出ヶ岳からは富士山は見えなかったけど,熊の灘が見えました。大蛇ーは足のすくむ絶壁。鎖が張ってありますが足を滑らせたら鎖の隙間から絶対谷に落ちます!しかも雨の多い大台ケ原。快晴だったにもかかわらず一瞬のうちに谷は霧に包まれてしまいました。
 そして,今回は山歩きに目覚めた両親の案内で,ドライブウェイの途中のみちから山に入り,大和岳,三津河落山を目指しました。30分弱のルートで,木には目印のテープが巻いてあり,イトザサの中に細い道が出来ています。赤いテープはここによく来る両親も巻き足したそうです(^_^;)
 5月なのにイトザサは枯れていて,秋みたいな景色でした。枯れた草の中に緑で生えているのはバイケイソウと石楠花ばかり。これらは毒素を持っているので鹿も食べないそうです。でも山の入り口辺りにはミヤマカタバミなどが咲いて今した。  雲が出てきていましたが,北部台高山脈の山の連なりはきれいに見えました。途中石楠花の群生地がありましたが,まだまだつぼみでした。

2002.5.3 訪