室生寺
ご案内
 室生山は古くから神々の坐ます聖地と仰がれてきたが,奈良時代の末期に山部親王(後の桓武天皇)の病気平癒の祈願が行われ,その効果があったことから勅命により創建されたのが室生寺である。
 法相・真言・天台など各宗兼学の寺院として独特の仏教文化を形成するとともに,室生川の清流は竜神信仰を生み雨乞い祈願も度々行われた。
 また山深い環境のため次第に密教的色彩を深めるが,女人禁制の本山高野山に対し,女人の参詣を許したことから「女人高野」として親しまれるようになった。
 国宝の五重塔は,平安時代初頭の建立といわれ,総高16.1mと屋外に建つ五重塔では最小。平成10年9月の台風7号で大きな損傷を蒙ったが,平成12年修復完成した。

拝 観 ◆拝観時間◆ 午前8時〜午後5時(冬季は4時)
◆拝観料◆ 500円
交 通 ◆近鉄室生口大野駅から室生寺または血原橋行きバス15分,室生寺下車
URL ◆室生寺のHP◆  http://www.murouji.or.jp/



仁王門

紅葉のバン字池

池の散紅葉と鯉

内陣見学の行列ができた金堂

奥の院 舞台造りの位牌堂

奥の院からの眺め

赤門の紅葉

五重塔


◆一口メモ◆

 実家から15分程の距離にありながら,室生寺への訪問は小学校か中学校以来でした。毎年紅葉の時期と石楠花の咲くGWの頃,近隣の道が大混雑します。
 この日も本尊や釈迦如来立像などがある金堂前には行列が出来,奥の院への細い階段は人が連なっていました。奥の院へは狭く急な石段が続き,かなり息が切れます。
 室生寺のシンボルの五重塔は平成10年の台風の被害にあいました。この時は私も実家から京都の職場へ通っていて,電車が不通になり帰れなかったのを覚えています。今も五重塔の裏の大きな杉の中には支えをしてあるものがあります。

2003.11.23 訪