郡山城跡
ご案内
「郡山」の名前は,応保2年(1162),東大寺と薬師寺の15年にもわたる寺領争いに裁決を与えた「官宣旨案」に初めてその名が出てくる。
 中世末期の混乱期を経て,天正8年(1580),大和を統一した筒井順慶がこの地に築城を始めた。
 その後,豊臣秀吉から大和・和泉・紀伊三ヶ国を与えられた弟の秀長が郡山城に入り,城郭の大増築と城下町の建設を行った。
 徳川時代には,水野,松平,本多など徳川譜代の功臣・名家の居城となり,享保9年(1724)柳沢吉保の子,吉里が甲府より15万石余りを以って入部し,以降大和の政治経済,文化の中心として栄えた。
 現在見られる建造物は,昭和58年に復元された追手門,59年の追手東隅櫓等,62年の追手向櫓等である。
 郡山城の桜は,豊臣秀長が多武峰の桜を移植させたのに始まり,柳沢吉里も多数を補植している。現在はソメイヨシノ,オオヤマ桜,シダレ桜など約1000本が植栽されており,「御殿桜」と呼ばれている。
 この桜の咲く3月下旬から4月上旬にかけて「お城祭り」が催され,夜桜のライトアップの他,時代行列や白狐お渡り,市民パレード,金魚品評会などのイベントが行われる。

交 通 ◆近鉄橿原線「近鉄郡山駅」から徒歩5分
◆JR関西本線「郡山駅」から徒歩20分
URL ◆大和郡山市観光協会のHP◆  http://www.yk-kankou.jp/




◆一口メモ◆

 奈良から京都に通っていた時,いつも桜の時期になると電車から郡山城跡の桜がきれいに見えていて,一度行ってみようと思っていたのが,やっと行くことができました。
 城跡一帯は公園化されていて,平日に行ったにもかかわらず,たくさんの露店が建ち並び,お弁当を持った人達で賑わっていました。夜はライトアップもされて一段と賑やかだと思います。
 こんな城跡内に県立郡山高校があるのですが,桜の咲く時期が春休みでよかったなあと思います。うるさくて勉強なんてしてられないんじゃないかな〜。でも桜の開花が遅い時だと,もう新学期が始まってしまいそうです。
 郡山は金魚の町としても有名。全国金魚すくい選手権大会も行われる所です。

2004.3.29訪