勧修寺
ご案内
 勧修寺は真言宗山階派の大本山で,昌泰三年(900年),醍醐天皇が生母藤原胤子の菩提を弔うため,外祖父藤原高藤邸跡に寺院を創建し,その諡号をとって勧修寺としたもの。本堂は江戸時代に霊元天皇より仮内侍所を賜って造られたとされ,千手観音像がまつられている。
 庭園は氷室池を中心とする池泉回遊式庭園。平安時代には毎年1月2日にこの池に張る氷を宮中に献上し,その厚さによってその年の五穀豊凶を占ったと言われている。
 書院の前庭にある灯篭は水戸光圀の寄進の「勧修寺型灯篭」であり,それを覆うように生えている「ハイビヤクシン」は樹齢750年にもなる。

拝 観 ◆拝観時間◆ 午前9時〜午後4時30分
◆拝観料◆ 大人400円
交 通 ◆JR・京阪山科駅から22A系統京阪バス小野下車徒歩3分
◆地下鉄小野駅から徒歩5分



勧修寺の桜並木

枝垂桜

氷室池と桜

大悲閣

書院

桜と弘法大師像

勧修寺型灯篭とハイビヤクシン

満開の馬酔木


◆一口メモ◆

 前日の雨天から一転,青空が広がった日曜日は絶好のお花見日和。
風邪気味だったので車で行けて近場の桜がきれいな場所と言うことで,最初は山科毘沙門堂へ向かったのですが,道が狭く意外に混んでいたことで駐車場に近づくことも出来ずあえなく退散,小野の勧修寺に行くことにしました。
 この勧修寺。ガイドブックには「かんしゅうじ」と書いてあるし,駅の案内にも「Kansyu-ji」とローマ字が振ってあったりするのに,なんとお寺の看板には「かじゅうじ」と書いてありました。
 こちらは知名度が低いのか,人も少なく落ち着いた雰囲気。氷室池の前には芝生が広がり,ここでくつろぎ昼食を取りました。池の中洲には白鷺がたくさんいて巣を作っているようでした。夏頃になると,氷室池にはたくさんの杜若や睡蓮が咲くそうです。
 お寺としては内部を拝観できませんが,池の周りを散策したり,芝生でボーっとしたり,とにかくのんびりするにはお勧めのスポットです。

2003.4.6訪