法然院
ご案内
 鎌倉時代の初め,浄土宗元祖法然上人は,鹿ヶ谷の草庵で弟子の安楽・住蓮とともに,如法念仏を修行し,六時礼讃を唱えた。
 建永元年(1206),後鳥羽上皇の熊野臨幸の留守中に,その寵姫,松虫姫・鈴虫姫が訪れ,住蓮・安楽に帰依し落飾したため,上皇の逆鱗に触れるという事件が生じ,法然上人は讃岐国へ流罪,安楽・住蓮は死罪となり,その後草庵は久しく荒廃することとなった。
 延宝8年(1680)知恩院第38世萬無和尚は,法然上人ゆかりの地に念佛道場を建立することを発願し,これを「善気山法然院萬無教寺」と号し,,弟子の忍澂和尚によって現在の伽藍の基礎が築かれた。
 通常伽藍内は非公開であるが,毎年4月1〜7日,11月1〜7日の年2回,伽藍内部の一般公開が行われる。

拝 観 ◆拝観時間◆ 午前6時〜午後4時
◆拝観料◆ 境内自由
交 通 ◆市バス「浄土寺」または「錦林車庫前」下車 徒歩10分
URL ◆法然院のHP◆  http://www.honen-in.jp/INDEX.html



参道の藪椿

茅葺の山門

山門と紅葉

白砂壇

心憎い演出

杉苔と散紅葉


◆一口メモ◆

 銀閣寺の南,哲学の道から少し東に入った所にある法然院は,鹿ケ谷の山の麓にあるひっそりとしたお寺です。苔生した茅葺の山門,境内の杉苔などがいい雰囲気を出しています。
 残念なことに私が行った時,誰かが本堂前の杉苔を踏み荒らしたようで,ぐちゃぐちゃになって下の土が現われていました。なぜ踏み入ったのか知りませんが,マナーを守って参拝してほしいものです。
 紅葉の方は,あまり日当たりがよくないので,色づきはよくありませんでした。山手だから早いかなと思ったけれど,やはり紅葉の進み具合に日当たりは重要ですね。 

2004.11.21 訪