源光庵
ご案内
 貞和2年(1346),臨済宗大本山大徳寺二代徹翁国師により開創されたが,元禄7年(1694),加賀国大乗寺二十七代曹洞宗復古道人卍山道白禅師が住持し,曹洞宗に改宗した。現在の本堂は元禄7年の創建で,加賀の住人静家居士の建立による。
 また本堂廊下の「血天井」は伏見桃山城の遺物であり,慶長5年(1600),徳川家康の忠臣鳥居彦右衛門元忠一党が石田三成の軍勢との戦いに敗れ自刃した時の痕跡がある。
 また,本堂には「悟りの窓」という丸窓と、「迷いの窓」という四角い窓があり,窓越しに庭園を望むことができる。悟りの窓は円型に「禅と円通」の心を表し,角窓は人間の一生を象徴して「生老病死四苦八苦」を表している。

拝 観 ◆拝観時間◆ 午前9時〜午後5時
◆拝観料◆ 300円
交 通 ◆京都駅より市バス6系統玄琢行き源光庵前下車
◆地下鉄烏丸線北大路駅より市バス北1号系統玄琢行き源光庵前下車



源光庵山門

血天井

悟りの窓

迷いの窓

 


◆一口メモ◆

  源光庵は,とても静かな所です。観光シーズンでもそんなに人は多くありませんでした。「悟りの窓」「迷いの窓」から紅葉が見え,とても美しいです。窓の向こう側に縁側があるので,顔を出して記念写真を撮っている方が結構いました。たぶんこの窓の前に静かに座り,自分の心の迷いを解いたり,悟りを開いたりするものなのでしょうけど(^_^;)。
 血天井にはよく見ると,足形や手形が残っています。え,でもなぜ天井に?伏見桃山城にあった時は床だったんでしょうか?

 ……> やはりもともとは床だったのが,自刃した鳥居元忠らを弔うためにお寺の天井に張り替えられたそうです。(takakoさん談)

2001.11.4 訪