岩船寺
ご案内
 岩船寺は,天平元年(729)聖武天皇の発願により行基が建立したのが始まりで,弘法大師と智泉大徳が阿弥陀堂において伝法灌頂を修せられたため灌頂となった。
 大同元年(806)智泉大徳が報恩院を建立,弘仁四年(813)嵯峨天皇の勅命により堂塔伽藍が整備され,寺号が岩船寺となった。
 最盛期には39の坊舎をもつ大寺院となったが,承久三年(1221)承久の変により大半が焼失,以後再興された堂塔も再度の兵火に遭い次第に衰えた。
 江戸時代初期の寛永年間に,住僧文了律師により本堂や本尊の修復が行われ,現在はその本堂と三重の塔のみとなっている。

拝 観 ◆拝観時間◆ 午前8時30分〜午後5時 (12月〜2月 午前9時〜午後4時)
◆拝観料◆ 300円
交 通 ◆JR・近鉄「奈良駅」から奈良交通バスで「岩船寺口」下車徒歩25分または「浄瑠璃寺前」下車30分
 
URL ◆岩船寺のHP(加茂町のHP内)◆  http://www.town.kamo.kyoto.jp/03culture/gansen/



山門

本堂

真正面から見た三重塔

紫陽花と三重塔

十三重石塔

鐘楼へと続く小道から

白い紫陽花と三重塔

ガクアジサイ

朱色に新緑のモミジが映える

睡蓮


◆一口メモ◆

 京都府と奈良の県境に近い加茂町に岩船寺はあります。バスは本数が少ないうえにバス停から距離もあり,車でないとちょっとアクセスしにくいかも。
 そんな岩船寺でも意外に人が訪れるのは,やはり関西花の寺25ヵ所霊場の一つであるからでしょう。そして同じ浄瑠璃寺から野仏を見ながら散策する人がたくさんいます。
 今回私達は全然歩いてくれない子供を連れていたため両寺の間を車で行き来してしまいましたが,いつかゆっくり歩いてみたいなと思います。
 岩船寺の三重塔は最近塗り替えられたばかりなのか,きれいな朱色をしていました。けれど,鬱蒼と生い茂る木々で半分隠れていて,そんなに派手に見えませんでした。紫陽花も通路に被さるように生い茂っていました。
 駐車場付近で売られていた「ひのな」や「レッドチャイム」のお漬物。5つ入って100円とお買い得,お勧めです。

2005.6.19 訪