毘沙門堂
ご案内
 毘沙門堂は,もとは大宝3年(703),行基によって出雲路に創建された「出雲寺」と号する天台宗の五門跡の一つ。
 中世以降,度重なる戦乱により荒廃し,岩倉や大原などに移転したが,天正年間に堂宇が全焼した。
 その後,寛文5年(1665),天海・公海僧正によって現在の山科の地に再興された。
 本堂には,伝教大師作の毘沙門天が本尊として祀られている。
 宸殿は公弁法親王が父・後西天皇の旧殿を拝領し,元禄6年(1693)に移築したもの。狩野洞雲筆の障壁画を見ることができる。

拝 観 ◆拝観時間◆ 午前8時30分〜午後5時
◆拝観料◆ 宸殿 500円(境内自由)
交 通 ◆京阪京津線・JR琵琶湖線・地下鉄東西線「山科駅」より北へ徒歩15分



薬医門と石段

本堂入り口

本堂の透塀

宸殿前の枝垂桜

霊殿前のソメイヨシノ

庫裏前のソメイヨシノ


◆一口メモ◆

 毘沙門堂へは,桜の時期に山科疏水とセットで訪れるのがお勧め。
 山科疏水から北へ上がる毘沙門堂道はかなり狭く,一通ではないのに観光客の車がたくさん通り,人もたくさん歩いています。
 毘沙門堂には無料の駐車場があるけれど,山科駅前に駐車してブラブラと歩いていくのがいいと思います。
 毘沙門堂の仁王門への石段はかなり急なので,つらい人は薬医門の方へどうぞ(笑)。勅使門は現在使われていません。
 宸殿前の枝垂桜の他,ソメイヨシノもたくさん咲いていてきれいでしたが,秋の紅葉の時期も美しいそうです。

2004.4.3訪