苗場の作り方    

我が家流なので、参考程度です。

播種用土配分は下の方に有ります   播種用土へ


下の図は、育苗ビニールハウス内の温床・トンネルの作り方です。
 



地面を平らにする
(オレンジ)底無し木枠を置く
(水色)断熱材を敷く


断熱材は、園芸専門店に有ります。 硬い発泡スチロールで出来ています。 手に入り易いもので代用可能。



(青)ビニールシートを掛ける
(緑)電熱線用の杭を打つ杭は必ず木枠より低くめに打ち込んで置く。
我が家は、シノ竹で杭を作っています。



(緑)木枠がずれない様に、木枠(オレンジ色)の外側に所々杭を打つ。

(茶色)赤玉又は薫炭を3分の2入れ、平らにならす。

薫炭は、酸を取り除いてから使用。 水を何度も掛ければ取り除けますが、バケツに薫炭を入れて、水をたっぷりと入れ2週間放置。
これを数回繰り返してもOK
この時の水は、畑に。
木作液等と同じ使い方も出来ます。
 

 (オレンジの線)土の上に電熱線を引く。

(茶色)土を入れ、均等な土圧で平らにする。

 杭は必ず木枠より低目にして置き木枠より長い角材等を乗せ木枠にこすり付けながら、ずらして行くと簡単です。
水を掛ける。



(ピンクの線)土・木枠・木枠押さえの杭の上に、グリーンマルチを被せ、土が乾燥しないように、所々カッターで数センチの切り込みを入れ、 常に湿らせておくと、熱の伝導率が良い。



(黄土色)藁を互い違いに2束結束し、木枠周辺全てに強めに押し付け1結束に対し、2本の杭で止める。



藁の外側に、小トンネルの支柱を1m位の間隔で差し込む。




穴無し小トンネル用透明シートを掛ける。
トンネルより両サイド共に10センチ長くカットする。 幅の端は20cm以上長くする。
苺用などに使う断熱シートを掛ける。



日中暖かいうちに育苗箱を乗せ、通電し、明け方の育苗箱の地温を計り適正に成るように設定する。 セルトレイの場合は、トンネル内の温度でも良い。

上の図は、判り易い様に6までの図は大きくしてあります。
温床の上のトンネルは、育苗中の苗が収まる高さが必要です。

我が家はハウス内に作っていますが、電気さえ有れば露地に直接作ってもOKです。

露地の育苗小トンネルの注意は・・・・
木枠の高さを高めに。
育苗箱の温度は明け方に必ず確認し、温度設定を!
断熱シートを2枚掛ける
発芽までの、日中の温度の上がりすぎに注意
ご近所の方は、この方法で毎年苗を作っています。

電熱線が無い場合は、日が暮れる前にビニール2枚・断熱シート2枚掛けをすれば、
発芽日数は掛かりますが、育苗可能です。

電熱線の変わりに〜〜〜!!!
コンパネで90センチの高さで枠を作り、中に半生牛糞を入れ温度を取る方法も有ります。
さつま芋の苗を作る時と、同じ方法で落ち葉を積み込んでもOK。


赤玉では無く薫炭を入れると、太陽熱の吸収が良く電気の必要量が減るそうです。
グリーンマルチでは無く、黒マルチを掛けると太陽熱の吸収が減り電気使用量が増えます。

当然ながら水掛作業が必要ですね。

小規模ならば、園芸用の電気で温度を取るシート状の物が有ります。

ハウス内の温床トンネルは、日中温度が余程低くない限り、
曇りの日は、「息を切る」 為、一箇所・少し、トンネルを持ち上げます。
この事により、空気の循環をはかり病気を予防します。

ハウスの気温が高くなる時は、
完全に温床トンネルを外す⇒育苗ハウスの南北で口切をする。
北風の日・・・気温が余り高くないが、少し温度を下げたい⇒ハウスの南を切る。
だいぶ温度が高い⇒南北を切る。
ハウス内温度を計りながら、ハウスの温度を下げます。
ハウス内の温度はそれ程でも無いが、温床トンネル内が高い場合は、トンネルを
全部剥いで仕舞いましょう。
まあ、簡単に言えば・・・・
苗の周りの温度が丁度良ければそれで良し!って事ですね〜(^▽^)


入り口の戸は差し込み式にし、ビニールの戸と防虫ネットの戸を作っておく。
ハウスの頭の部分のビニールを掛ける前に防虫ネットを掛けて止めておく。
大き目の虫は、これで入り難くなります。
入り口の周りに、ロムをぶら下げておくと、多少アブラ虫の侵入が防げるかも?

ハウス内で蟻を見つけたら、木酢液or竹酢液を撒く。
又は、食べさるタイプの殺虫剤を置く。



室内播種の場合は
ホットカーペットを使いますと、
家庭菜園での苗の量が播種可能。  経済的です。
カーペットに水に濡れないようにビニールを敷いて下さいね。
ガラス越しの太陽光は弱りますから、日中は窓を開けてください。
必ず、小トンネルの様に、浮かせてビニールを掛けます。
温度の調節が付いていない場合は、カーペットに新聞を敷き温度調節を。
育苗中の排水に注意!
水の受け皿は、常に水を捨ててください。

日中でも寒い日は、電気を入れたままにして「息抜き」と「ガラスの窓明け」を行い、
モヤシ苗に成ら無いようにします

カーペットを買うのは〜?
この場合は、お風呂の残り湯を利用します。
四角いペットボトルにお湯を入れて敷きつめます。
防水は、ホットカーペットと同じです。
トレー、播種セルトレー又は、ポットを載せます。
トンネルを掛ける等は同じ。

トンネルをどうやって室内で?
角材で四角く作る?
昔のやぐらコタツを利用する?
新聞紙を丸めて硬い棒を何本も作り、
接続部分もちょっと柔らかめに丸めた新聞で添え木のように。
ガムテープで脚・縦横・斜めに倒れないように斜交いを止めれば
簡易トンネル支柱(^▽^)
どれでも、自分の作り易い方法で。

夜間の保温は、
木枠ならピニールの上から布団もOK
日中のトンネルを外して、ダンボールですっぽり。
新聞紙なら、ピニール2〜3枚掛け。

面倒?
播種を4月上旬まで遅らせて、
発泡スチロールの大きい容器にポットを入れましょう。
容器に竹ひご状の物を差し込んでトンネルを。
竹ひごが丁度良いものが無いなら、
曲がる支柱の両サイドを内側に入れればOK
長いならカットする勇気を!(^▽^)
支柱を内側に入れると倒れ易いので、形が変わらないように
押さえの棒を渡し、紐で括りつけましょう。


注意事項は、全て同じです。
室内播種の場合、防水に十分な配慮を。


観葉植物などに使う室内用ビニールハウスが有れば、
とっても簡単ですね〜〜〜
定期的に、上下の棚の置き場所を変えてあげて下さい。


播種用土


播種用土 A ⇒ 新しい赤土 2    完熟牛糞 1    薫炭 1
       B ⇒ 新しい赤土 3    完熟豚糞 1    薫炭 1
     C ⇒ 新しい赤土 3  完熟鶏糞2/3    薫炭1
箱播き ・ 本葉1枚でポットに取るならば赤土のみでOKです


植え替え用土
牛糞 ・ 豚糞2割増で配分


試した事は有りませんが・・・・
牛糞 豚糞の代わりに 腐葉土堆肥 でもOK らしいです
配分は、混ぜた物 ・ 量に寄りますので注意してくださいね
鶏糞。。。即効性ですが肥料切れも早い。
腐葉土堆肥。。。植物性が多いので肥料が足りなくなり、
 植え替え回数を増やした方が良いかな〜。
肥料切れに成りそうな時は液体肥料か、
ポットを少し大きくして植え替えてしまうと良いでしょう

有機液体肥料の作り方
台所用ネット(ストッキングタイプの水切りネット)に
軽く一掴みの動物性有機肥料を入れます。
バケツに沈め3日程度置きます。
上澄みを使います。
濃いかな〜?と思う時は、適当に薄めてくださいね。
濃い物を与えるより、薄めで回数を増やした方が
安全です。
菜種粕は使わないように !(^_^; 


ボカシを使う場合は、鶏糞量に順次試してください。
配分記録を残し、翌年ボカシの量を増減してください。




作業日記トップ   トップページへ

青空菜園