何有荘
ご案内
 何有荘は元南禅寺塔頭の址地で,明治28年(1895)稲畑勝太郎が小川治兵衛に命じて作らせた面積6000坪の大庭園を有する。当時は「和楽園」と称したが,稲畑氏死後,大宮庫吉が譲り受け何有荘(かいうそう)と命名された。
 山上の草堂からは京都の市外が望め,眼下には南禅寺を見ることができる。
 この上部庭園の下には洞窟風のトンネルが穿たれていて,草堂の内部と疏水,哲学の道に通じている。明治天皇もこのトンネルを通り,お忍びで龍吟亭に入られたという。
 何有荘は未公開であったが,2003年秋に初公開され,2004年3月より本格的に公開された。

拝 観 ◆拝観時間◆ 午前7時〜午後9時
◆拝観料◆ 1000円
交 通 ◆市バス「南禅寺永観堂道」下車 徒歩10分
◆地下鉄東西線「蹴上駅」下車 徒歩3分



飛泉門

広大な庭園

神泉亭

山上の草堂

草堂から見下ろす

南禅寺の三門が見える

鐘楼

瑞龍滝

洞窟風のトンネル

茶室 龍吟庵

高台から見た洋館と雲月

本堂


◆一口メモ◆

 昨年秋から公開された何有荘。電車の広告やWEB上でちらほら情報が出だして,行ってみたいなあと思っていました。
 蹴上駅から南禅寺に向かう時,いつも傍を通りながら,塀越しに見える紅葉が美しいなあと思っていたのですが,中があんなに広大な庭園になっているとは思いもしませんでした。
 山上の草堂からの眺めが美しく,鐘楼,大池,滝などがあり,趣き深いお茶室,一風変わった洞窟風のトンネルがあったりと見所いっぱいで,ちょっと高い1000円という拝観料でも入って損はないと思います。

2004.11.16 訪